そして、宗玄を燗しながら太田和彦の「超居酒屋入門」を読む
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しかし、この場所はほんとに一人しかいない居酒屋
アテは自分で用意して、酒も自分で燗して、音もセレクトして
明かりを焚き火に求めて、同時に暖をとると。
そして暖をとるもう一つの手段が、この宗玄の燗。
冷やのまろやかな甘さとはうって変わって苦味ドーン。
甘さ口で待機してたのに、すっとかわされた。
後ろからじっと見られてて、ケケケッと笑われてるみたい。
でもこの苦味がトマトソースや、サバ味噌チーズを更に煽ってく
なんで、このアテをこの酒に持って来たの知ってんの?
全て見透かされてんのか?もう燗に焚き火の灰がいっぱい入ってるけど
気にもならなくなるくらいのハマり感。
さて、このドープ酩酊にthe pains of being pure at heartが煩くなってきたんで
Madcap Laughs/syd barett
の浮遊感でレイドバックしていく
「超居酒屋入門」の日本酒の項目に分け行ってく
忠臣蔵22BYの冷やに戻ってく、
そこで本では作者の太田和彦がとある日本酒を呑んで
「さっぱりとはしてないが、一口含むと口の中に旨さが広がり、すっと消え次ぎに繋げていく。。」
みたいな感想を書いていて、今まさにそれがこの瞬間だ。
この忠臣蔵もそうだがsyd burettも次々に杯を重ねたくなる音。
また宗玄燗つけて。。。寒くなってきた。
dead can dance
80年代後期の冷めたゴス。この頃特有の真剣な冷め方。
冷めた音に冷めた空気。いきなり鼻が敏感になった気がした。
そしたら森から鹿かな?30秒ぐらい休まずにギャーギャー鳴きだした
へぇーdead can danceに反応しますか?この空気によく合うと思ったんだけど
不評なようで。。。まぁそんで敏感になった鼻に宗玄の香り。
そして手にとるもう一冊の本
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「甘い記憶」女性作家6人のオムニバス。これでエロい感じのとこ読んでたら
生臭い音を聴きたくなったので、前回のやり残しのジャックスへシフト。
マリアンヌの歌詞がその時読んでた「東京島」桐野夏生の内容にリンクして笑えた
しかしそこからもその後も凄いネガなパワーに満ちている。
昔、ジャックス好きな知り合いがいてちらっと聴いた事があるが
暗いし、音も古くさいし敬遠したけど、このネガさはあの頃もっと聴いてたら
ハマったのかもしれないなぁ。。と今?今は詩的だなぁ。。とは思うけど
ラブシェネレーションはいいなぁ。。って思った。
そしてtom waitsでぼわっと暖かくなった心もちから
忠臣蔵と宗玄をブレンドして燗つけたりして
更に焚き火をガンガン焼べたり、
クラリネット吹いてみたり
applecatのburning manのセット。これが山での音鉄板になってきた
東京でburning manが開かれたとどこかで読んだ
その会場内では全ての貨幣が無効で、全てを自ら用意して
自分の特技だけで村を作って行くそうだ
これはすごいな、その中で僕は何ができるんだろうね?
とこのmixを聴きながら、焚き火を見つめながら思った。
さて、酒も5合超えた。ここではこれだけ呑んでも
しっかりはっきりしてて、相変わらず音は染み込んでくるし
小説の内容は浮遊していく。
じゃがたらの「ニセ予言者」でうぉぉぉっぉとなり
james blakeからいつもの「in a silent way」で静かにのぼりつめる
そして6時間粘った焚き火とともにフェードアウトして
寝床にもぐっていく。。。